クマゼミの北限、北上中

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動物

クマゼミが多い地域は?

今朝からワシワシワシとクマゼミが鳴いています。

クマゼミ(カメムシ目セミ科)が多いのは国内ではどこでしょう?

近畿から中国、四国、九州にかけて多いようです。

平野部に多く、山には少ないという情報もあります。

クマゼミの北限は?

クマゼミの生息域が近年北上しているといわれています。現在、クマゼミの北限といわれるのはどのあたりになるのでしょうか?

30~40年前にはクマゼミの北限は、神奈川県の三浦半島周辺といわれていました。

現在では埼玉県、茨城県で確認され、栃木県の宇都宮市では2009年にクマゼミの成虫が捕獲されていますので、ここが北限記録といえるかもしれません。

日本海側では福井県が長く北限とされてきましたが、石川県金沢市で2005年にぬけがらが見つかっています。

北限北上の理由は?

クマゼミは、縄文時代には南関東の広域で棲息していましたが、比較的寒冷な時期(弥生時代以降)になると南関東の大部分で死滅し、冬でも比較的温暖な房総半島南部や三浦半島南端のみで生き残っていました。

それが地球温暖化によって、クマゼミの北上・東進が進んだという説があります。

また、従来アブラゼミ(カメムシ目セミ科)が多かった都市において、クマゼミの棲息数が増えてアブラゼミが減少した原因について、野鳥の捕食が関連するという論文もあります。

これはクマゼミとアブラゼミの天敵回避方法の違いによるもので、アブラゼミは近くの樹木に隠れる習性がありますが、クマゼミは木には隠れずに遠くへ飛んで逃げるため、樹木の少ない都市部ではアブラゼミは逃避に手間取ってしまい野鳥に捕食されやすいというものです。

他には、樹木の移植が原因と考えられています。

他の昆虫であれば、幼虫が持ち込まれても冬を越せない、繁殖できないなどの理由で、翌年には姿を見せなくなることが多いです。しかしセミ類の場合、気候の影響が比較的少ない地中で、幼虫として何年も過ごします。だから、樹木の根にクマゼミ幼虫が混入していた場合、何年もクマゼミが羽化し続けることになります。

果たして本当の理由は何でしょうか?

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