たまにトイレで見かける変な虫
シミ(シミ目)はいつの間にかトイレや浴室に住み着いている変な虫です。
3億年前から地球に存在しており、原始的な特徴を残した昆虫と言われています。
昆虫のほとんどは、羽を持っていますが、シミは、羽を持っていません。これは、昆虫が羽を獲得する前の姿をシミが残しているためだと考えられています。
昆虫のほとんどが、幼虫から蛹を経て成虫になる完全変態、または、蛹になることなく幼虫から成虫になる不完全変態をします。
一方、シミは、無変態の昆虫であり、これも原始的な特徴であると考えられています。無変態の昆虫は、シミとイシノミの仲間しか知られていません。
一生脱皮を繰り返し、脱皮の前と後でほとんど形態は変わりません。
驚くべき生態
シミは紙を食べることで知られていますが、紙しか食べないというわけではありません。
カーペット、服、コーヒー、砂糖、パンやクッキーのくず、髪の毛、昆虫の死骸、絹、接着剤、人工繊維など、非常に幅広く様々なものを食べることが知られています。
絶食状態で1年以上生きることもあります。
7-8年生き、昆虫としては寿命が長いです。
ヒトにとっては無害な昆虫ではありますが、姿形は好きになれません。
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