木の洞のでき方
鳥がつついたり枝が折れたりして木に傷がつくと、そこから木材を腐らす菌(木材腐朽菌)が侵入します。
菌によって、木の内側が分解され、そこが空洞になります。
そこから木がどんどん腐っていくと思われがちですが、そんなことはありません。
木の生きているところは皮に近い部分だけで、内部は死んだ細胞ばかりです。
木が腐りはじめると、木の生きている組織から菌に抵抗する物質が分泌されて防御壁がつくられます。
傷口の周辺では、形成層がさかんに細胞分裂して傷口をふさぐので、空洞の周縁が盛り上がります。
木の洞は広葉樹に多いのは何故?
木の洞は広葉樹に多いです。
その理由は、針葉樹はテルペンや樹脂といった抗菌性の成分を多く含んでおり、限られた種類の腐朽菌しか分解することができないからです。
木の洞は動物たちの棲家
木の洞は入り口が狭いものが多く、常に暗く湿っているため、多くの動物たちにとって恰好の棲家です。
キツツキなどの鳥類をはじめ、ヤマネが寝床に使ったり、リスが食料庫に使います。
モモンガやフクロウなども巣を作ります。
更にクワガタやカミキリなどの昆虫類も多いですね。
コメント