生息状況
イケチョウガイ(イシガイ目イシガイ科)は本来、琵琶湖・淀川水系だけに生息していましたが、真珠養殖のために霞ヶ浦等に移植されました。
これらの水系では中国産ヒレイケチョウガイ(イシガイ科)との交雑種が生息し、岐阜県の揖斐川水系まで分布を広げています。
日本固有種であるイケチョウガイの遺伝子保全の観点から問題視されています。
しかし、青森県では琵琶湖からの移植個体群が健全な状態で生息しています。
淡水真珠
淡水真珠とは、本真珠の一種で母貝にイケチョウガイや、ヒレイケチョウガイなどの淡水生の二枚貝を使って養殖された真珠のことです。
本真珠には天然真珠と養殖真珠がありますが、本物の天然真珠は大変希少で市場に流通することは稀なため、一般に流通している本真珠のその殆どが養殖真珠になります。
現在、市場に流通する淡水真珠の大半はヒレイケチョウガイを母貝とした淡水真珠になります。
オレンジ系やバイオレット系やワイン系などカラフルな色の珠ができやすく、この3色とホワイト系が基本の色になります。
水質浄化
イケチョウガイは、水中の窒素やリンを取りこんだ植物性プランクトンのケイソウや、その死骸を食べて大きくなり、1日にドラム缶1本分の水を浄化する程の優れた浄化力を持っています。
以前に大阪の道頓堀川でイケチョウガイを養殖する試みが実施されました。
有料で参加者を募り、4年後に参加者は真珠をゲットできるというものでした。
このような試みが全国的に行われています。
水質浄化できるうえに、真珠までゲットできるとは素晴らしいですね!
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