クスノキの香りの元
街でもよく見かけるクスノキ(離弁花類)ですが、葉や枝に独特な匂いがあります。
以前から、防虫剤として使用されてきた樟脳の匂いです。
防虫剤というと、少し前ではナフタリンの強烈な匂いがありました。
最近では無臭の物が主力になっていますが、樟脳の匂いは天然成分ということもあって柔らかい匂いのように感じます。
かつては医薬薬として利用されていた
樟脳のことを別名カンフルと言いますが、強心剤として使用されていたことから、今でもカンフル剤という言い方が残っています。
この他、かゆみ止めや湿布薬のような外用薬として使用されていたようです。
内服すると毒性があります。
香りを楽しむために
最近、樟脳は化学合成で作ることができます。
天然の樟脳を作っているのは九州のごく一部だけです。
たまには天然の樟脳の香りを楽しんでみてはいかがでしょうか。
コメント