アブラムシの天敵たち

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動物

アブラムシの害

放置すると、農作物がウイルス病にかかってしまうので、作物に甚大な被害を与える農業害虫です。

主に若い葉に群がって寄生・吸汁し、葉を黄変・萎縮させ、あるいは葉に排泄物(甘露)を堆積し、そこにすす病を発生させて、生育を著しく阻害します。

また、葉に濃淡の斑紋を生じたり、ちぢみ状に縮れたりするなどの被害を及ぼし、野菜の重要病害となっている各種モザイク病のウイルスを伝搬する種類もあります。

野菜栽培の障害となるアブラムシ類(カメムシ目アブラムシ科)は、約30種ほどあり、代表的なアブラムシとして、各種野菜で最もよく発生するモモアカアブラムシ、ウリ科・ナス科など果菜類に発生の多いワタアブラムシ、アブラナ科野菜で発生の多いダイコンアブラムシ及びニセダイコンアブラムシ、があります。

アブラムシの天敵

まずはテントウムシです。テントウムシ(コウチュウ目)は幼虫、成虫ともにアブラムシを餌として食べます。成虫になると多いものでは、1日で100匹ほどのアブラムシを食べます。ナナホシテントウ、ナミテントウなど多くの種類がおり、中にはカイガラムシ(カメムシ目カイガラムシ科)などのアブラムシ以外の害虫を食べる種類もいます。

次は、ヒラタアブ(ハエ目ハナアブ科)です。ヒラタアブの幼虫が1日30匹ほどのアブラムシを食べます。
 

最後は、寄生バチです。寄生バチの成虫はアブラムシの体内に卵を産み付けます。卵から生まれた幼虫はアブラムシの内臓を食べて大きくなり、成虫になると皮を破って外に飛び出します。コマユバチ科(ハチ目)およびツヤコバチ科(ハチ目)に属するものがあり、それぞれアブラバチ、アブラコバチと呼ばれています。

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