害虫対策の新しい手法
農作物を害虫から守ることは容易ではありません。いろいろな農薬や天敵を使った方法が試みられています。
この度、農研機構・日本曹達・北海道大学の共同研究(東京大学の化合物ライブラリー協力)によって新しい手法が発表されました。
ジャガイモの害虫として世界的に深刻な問題となっている「ジャガイモシロシストセンチュウ」に対する手法です。
害虫を騙して「ふ化」させ餓死させる
その方法は、害虫の卵を騙してジャガイモが育っていない時期にふ化を促す化合物を使い、餌がない状態でふ化させることで幼虫を餓死させます。
実際に畑で行われた試験では、土の中にいる害虫の数を最大で約90%も減らすことに成功しています。
卵の段階で薬剤を使用するのでこのような有効率になったと思われます。
早く実用化されることを期待します。
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