本当にいた蓑亀
千歳飴の袋や祝儀袋など、おめでたい物に描かれる蓑亀。
「ツルは千年、カメは万年」と言われるように長寿の象徴とされるツルとカメ。
縁起の良い生き物として描かれています。
しかし、その蓑亀が実在するとは、つい最近まで知りませんでした。
蓑亀に付くのは緑藻類で、その中のバシクラディア属という種類です。
たいていの藻類は暗闇の中に置けばそのうちに死んでしまいます。
甲羅の上にさまざまな種類の藻類が着生しても、カメが暗い所で冬眠したり、炎天下で甲羅干しをするなどするうちに、他の藻類はふるいにかけられたように耐え切れず脱落し、最後にバシクラディア属だけが生き残るという状態になるようです。
クサガメを例に取ると、実際の寿命は、野生下では約20~30年、飼育下では適切な管理をすればそれ以上、40年以上生きる個体もいるようです。
カメの種類によっては100年以上生きるカメもいるようですが、さすがに万年は無理ですね。
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