しだれ梅
梅の花が咲いている季節です。
先日、近所の庭でしだれ梅を見かけました。
園芸品種らしい美しい木でした。
何故しだれるのでしょう
しだれる木としては、梅の他に桜、柳、桃がありますが、何故しだれるのでしょう?
品種の改良によるものと思っていましたが、どうやら自然発生のようです。
被子植物全般に、年輪は同心円状に並んでおらず、年輪の幅が枝の上半分で広く、下半分で狭くなっています。
枝の上半分が発達して枝を引っ張りあげているので、枝はしだれないでいられると考えられています。
しだれ種の枝ではどうかというと、年輪の幅に上半分と下半分で差がありません。
つまり、枝を引っ張りあげる部分が発達していません。
これにはジベレリンのような物質が関係しているらしいと考えられています。
しだれ種に植物ホルモンの1種であるジベレリンを処理すると、引っ張り上げる部分が形成され、枝はしだれなくなります。
自然発生で生まれたしだれ梅ですが、きれいですね。
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