トチノキと栃餅

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植物

トチノキ

日本に自生する樹木の中では大木になるものの一つです。高さが20~30m、幹の太さも1mを越えるものも少なくありません。

子どもたちに長年愛されている絵本「モチモチの木」の木はトチノキ(離弁花類)です。

栃の実は、厚い果皮の中にある種子のことで、その果皮の中には1~2個の栃の実が入っています。 この栃の実1個のサイズは約3~4cmです。

見た目は栗そっくりですが味はまったく違い、茹でてもすぐには食べられません。
栃の実はサポニンやタンニンを多く含み、そのまま 食べると非常に強いあくがあり、あく抜き作業をしないと渋みや苦みで舌がビリビリとな り、口にすることができないのです。

栃餅

トチノミのサポニンは不溶性のため、アク抜きと言っても、どんぐり等のアク抜きと比べて非常に煩雑な工程が必要になります。単に水に漬けておくだけ、という訳にはいきません。

  1. 虫を殺すために数日間水に漬ける
  2. 数日間天日干しで皮を乾かす
  3. 加熱し皮をむく
  4. 川などの流水に1週間ほど漬ける
  5. 木灰に熱湯を加えて、栃の実を加えて混ぜる
  6. そのまま保温状態で1日おく
  7. 水洗いして餅などに加工する

アクを抜くのに半月以上の時間と高度な技術が必要なので、家庭ではとても無理ですね。

アク抜きが済めば、もち米と一緒に蒸してつきあげます。

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