秋の七草の1つ
ススキ(単子葉類イネ目イネ科)も秋の七草の一つです。
かつては茅葺屋根の材料として、また家畜の飼料として利用され、茅場として管理されていたそうです。
現在ではそのような需要は非常に少ないですが、ススキは時々見かけます。
植物遷移から見れば、ススキ草原は草原としてはほぼ最後の段階です。
ススキは株が大きくなるには時間がかかるので、初期の草原では姿が見られませんが、次第に背が高くなり、全体を覆うようになります。
お月見にススキを供えるのは
お月見にはススキがつきものですが、何故でしょう?
それは稲穂の代わりとしてです。
月の満ち欠けなどを用いて暦を計算した旧暦では、人々の生活と月は密接につながっていました。
特に農作業に従事する人々は欠けたところのない満月を豊穣の象徴とし、秋の収穫の感謝を込めて芋や豆などの収穫物を月に供えました。
しかし、稲穂はまだ穂が実る前の時期であることから、穂の出たすすきを稲穂に見立てて飾ったと言われています。
同じイネ科の植物として使われたんですね。
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