発がん性が指摘されたPFAS
PFASの一種であるPFOS、PFOAは、撥水性と撥油性の性質を併せ持つため、金属メッキ処理剤、泡消火剤、界面活性剤などの用途で幅広く使用されてきましたが、化学的にきわめて安定性が高く、難分解性であることから、環境への排出が継続した場合には、長期的にわたって環境中に残留すると考えられています。
このPFASは発がん性が指摘されており、世界各国で規制されています。
厚生労働省はPFOS及びPFOAを水道水における目標値(PFOSとPFOAの合算値で50ng/L)を定めていますが、米国ではPFOSとPFOAともに各4ng/Lです。
日本のこの基準値では不安です。
PFAS水質調査の現状
厚生労働省は水道事業者等による管理をお願いしているという状況です。
管理されている水道水は問題ないにしても地下水を利用している場合が心配です。
岡山県で基準値を大幅オーバー
岡山県吉備中央町で 昨年10月、同町の円城浄水場で、PFOSとPFOAが国の暫定目標値を大きく超える1リットル当たり1400ng/L検出されたことが判明しました。
原因は山中の資材置き場の約600袋の使用済み活性炭。袋の破れなどから汚染が土壌に浸透し地下水に混入したと考えられています。
大阪府摂津市の地下水では、21000ng/Lだったとの例もあります。
地下水の利用には注意が必要ですね。
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