マダニの生態
広島県では3属11種のマダニが確認されています。
このマダニが春から秋にかけて、草の上で吸血できる動物が通りがかるのを待ち伏せしています。
従って動物が通るけもの道はマダニが待ち伏せしている可能性が高いです。
マダニが媒介する「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」
マダニが媒介するのが恐ろしい重症熱性血小板減少症候群(SFTS)です。
SFTSはSFTSウイルスに感染することにより引き起こされる病気で,主な症状は発熱と消化器症状で,重症化し,死亡することもあります。
平成25年1月に初めての症例が確認され,現在までに,全国では28都府県で740例の症例が確認されています。
広島県については,72例(うち15例で死亡)の症例が確認されています(令和4年6月24日現在)。
SFTSの症状
マダニに咬まれてから6日から2週間程度の潜伏期間を経て,主に原因不明の発熱,消化器症状(食欲低下,嘔気,嘔吐,下痢,腹痛)が出現します。
予防方法
①肌の露出部分をできるだけ少なくする
長袖,長ズボンなどを着用して皮膚の露出を避け,ズボンやシャツの裾などを入れ込んでマダニの入り込みを防ぐ。
長靴を履くのも効果あり。
②防虫スプレーを使用する
ディートやイカリジンを含む防虫剤が有効です。
③帰宅後の確認
屋外活動後は,体や服を叩き、マダニに刺されていないか確認する。
帰宅後は,すぐに入浴して身体をよく洗い付着したダニを落とし,衣服は洗濯する。
咬まれてしまったら
無理に引き抜こうとするとマダニの一部が皮膚内に残って化膿したり,マダニの体液を逆流させてしまったりする恐れがあります。医療機関(皮膚科)でをしてもらってください。
マダニに咬まれた後,数週間程度は体調の変化に注意をし,発熱等の症状が認められた場合は医療機関で診察を受けて下さい。
草むらには気をつけよう
私もこれまでマダニに咬まれたことはありませんが、山には時々出かけます。
自宅の庭で咬まれた方もおられますから、注意は必要ですね!
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