昆虫のきた道
昆虫は元々甲殻類から分化してきたと考えられています。
海にいた甲殻類の一部が陸上に上がってきたのが昆虫の始まりのようです。
非常に僅かな種類の昆虫は海にいるようですが、海に昆虫はほとんどいません。
昆虫の外骨格
甲殻類と昆虫はいずれも外骨格を持っていますが、その生成の方法はかなり異なります。
違いはその環境の違いによるものです。
カルシウムが多くて酸素が少ない海に対して、陸上はカルシウムが少なくて酸素が多い。
昆虫は陸上では供給に制限のあるカルシウムに頼らず外骨格を硬くできるようになり、その結果、甲殻類に先立って陸上生態系に適応できたと考えられます。
また、Ca沈着を伴わない外骨格は軽量であることから「軽くて丈夫」な外骨格を昆虫が得たことにもなります。
何故海に昆虫はいないのか?
これは日本の研究者が発表した仮説です。
昆虫はその独特な外骨格をつくるのに、陸上の環境が必要です。
だから昆虫は海で生活できないと考えられます。
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