カシノナガキクイムシ
カシノナガキクイムシは、コウチュウ目・ナガキクイムシ科の昆虫で、広葉樹にに被害を与える害虫です。
養菌性キクイムシと呼ばれるグループに属し、幹に掘ったトンネル(孔道)の内壁に繁殖した菌類(酵母)を食べて生活しています。
体には、マイカンギアと呼ばれる菌類を保持する特殊な器官があって、枯れた木から生きている木へと菌類を運びます。
本種と強く結びついている菌類としては、カビの仲間であるRaffaelea quercivora(俗に「ナラ菌」と呼ばれる)がよく知られています。
ナラ枯れ
先日も広島市内でナラ枯れになった大木が倒れて道路を塞ぐ事故が発生しました。
侵入した樹木の周囲には、穿孔によって排出された木のくず(フラス)が散乱します。
樹種はミズナラ、カシ、シイなどが対象となりやすく、しばしば大量発生と衰退を繰り返します。
最近では、ナラ枯れによる倒木で死亡事故も起きています。
大木にフラスが出ていたら近寄らないでください。
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