ツクツクボウシの鳴き声
先日、まだ7月だというのにツクツクボウシが鳴いていました。
ツクツクボウシといえば夏の終わりですよね。
ところでツクツクボウシの鳴き声は変わっていますね。
それは鳴き方のパターンが途中で変化するという点です。
「オーシンツクツク」から「ツクツクボーシ」さらに「ツクリヨーシ」と変化します。
研究報告が発表されています
昨年、大阪公立大学と九州大学の先生方が、ツクツクボウシの鳴き方についての研究報告を発表されています。
普通、オスのセミが鳴くのは、メスへのアピールのためですが、ツクツクボウシの場合は少し違っています。
それは、「オーシンツクツク」の鳴き声で、近くにいるオスが「ギーッ」と鳴き返すことです。
さらに、前半の「オーシンツクツク」のパートにおける “合の手” の回数の方が、後半の「ツクリヨーシ」での回数よりも多いことが確認されました。
すなわち、前半パートと後半パートは、ただメロディが違うというだけでなく、他のオスに与える影響も異なる可能性があると言えます。
合の手の意味は?
合の手の意味は次のように考察されています。
- 合唱に協力するため
- 他のオスの鳴き声の邪魔
- メスを横取りするため
- 鳴き声が干渉しないような適度な距離を保つために、互いの居場所を共有するため
一体どのような目的で合の手を入れているのでしょう?
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