日本のホタル
ホタルといえばゲンジボタルとヘイケボタルが思い浮かびますが、日本には52種のホタルがいます。
日本産ホタル52種類のほとんどが陸生で、一生を通じて陸地で生活します。
幼虫が水中で過ごすホタルは、ゲンジボタル、ヘイケボタル、クメジマボタル の3種類のみです。
クメジマボタルは沖縄県久米島だけに生息する天然記念物です。
また、ホタル科の幼虫はすべて発光しますが、成虫になるとほとんど発光しないものも多くいます。
ホタルの一生は短い
ホタルの一生は約1年ですが、そのほとんどは幼虫期で、生まれてから約10か月間は水の中でカワニナやタニシなどを食べながら過ごしています。
陸に上がり土の中でさなぎになってから40~50日間は何も食べません。
ようやく羽化して成虫になったら10日前後で寿命を迎えてしまいます。成虫の間は水しか飲めず、産卵した後は2~3日でその短い生涯を終えます。
ゲンジボタルとヘイケボタルの違い
両者の生息している場所は違います。ゲンジボタルの幼虫は、水質に敏感なので、いつも流れている水のきれいな川にしか生息しません。一方、ヘイケボタルの幼虫は、沼や水田など水が流れない水域に生活しています。
また、ゲンジボタルが淡水性巻き貝の中のカワニナしか食べないのに対して、ヘイケボタルは淡水性の巻き貝ならほとんど食べます。
このように、ヘイケボタルの方が生息する環境に幅があります。
見分け方は、ヘイケボタルの方が小さいこと。 そして、ヘイケボタルの背中には縦に一筋の線があり、ゲンジボタルの背中には十文字の模様があります
ヘイケボタルのヘイケは、ゲンジボタルに比べ光が弱く、小型であることから、源氏に滅ぼされた平家にちなんでつけられた名前という説があります。
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