石炭からアンモニアへ
自動車メーカーのマツダが2030年をめどに、自家発電設備の燃料を石炭からアンモニアに転換します。
すでに、2035年度に国内外の自社工場からのCO2排出実質ゼロ(脱炭素)を宣言しています。
電力会社以外の事業会社が、アンモニア専焼発電の導入するのは極めて珍しいそうです。
アンモニア専焼発電
「専焼」はアンモニアを石炭に混ぜる「混焼」より、技術やコストの面でハードルが高いです。
大手電力会社は、アンモニア専焼発電の稼働は2040年代を目標にしています。
マツダの専焼導入は10年以上も早いです。
アンモニアの普及には、低価格・安定供給を可能にするサプライチェーンの構築が不可欠です。
供給側には生産・輸送・貯留・配送と様々なプレーヤーが絡み、足並みをそろえることが難しいのが現状です。
今回はクリーンエネルギーへの転換という共通の目的の下、業界の壁を越えた連携が進んだ賜物です。
技術面では、三菱重工業は23年11月、NOx発生量を石炭専焼よりも抑制できるアンモニア専焼バーナーの実証に成功しました。
アンモニア発電については日本が世界をリードしています。
コメント