菌根菌の可能性 マツタケも

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微生物

菌根菌の世界

先日、zoomで聴講した講演で菌根菌を初めて知りました。

植物と共生というと昆虫類ほかたくさんありますが、植物の根の部分で共生して栄養分を得るものとしては根粒菌しか頭にありませんでした。

菌根菌はバクテリアではなく、菌類なのですが、陸上植物のほとんど全ての根に共生しています。

植物の成長に不可欠なリン酸の吸収に大きな役割を担っています。

リン酸の少ない土壌でも菌根菌をうまく活用できれば、リン肥料を与えなくても植物の生育を支えることができるそうです。

リン鉱石を100%輸入に頼っている日本にとっては、ありがたい微生物ですね。

マツタケが人工栽培できない訳

現時点ではマツタケの人工栽培は不可能です。

それはマツタケが生きたアカマツと共生しなければきのこを作ることができないからです。

マツタケはリン酸等をアカマツに供給しますが、アカマツから光合成で得られた栄養分を得て生育します。

マツタケのみならず、共生する植物を必要としない培養方法が確立されれば、低コストで安定的な大量生産が可能になります。

安価なマツタケが出回ればありがたいですね。

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