カシの木とはどの木を指すのか
カシの木には広義と狭義があります。
広義にはブナ科(双子葉類ブナ目)の常緑高木の一群の総称です。
狭義にはコナラ属中の常緑樹をカシと呼びます。
同じブナ科でマテバシイ属のシリブカガシもカシと呼ばれ、シイ属も別名でクリガシ属と呼ばれます。(広義のカシ)
コナラ属はコナラ亜属とアカガシ亜属に分けられますが、コナラ亜属のウバメカシとアカガシ亜属が常緑樹です。
【狭義のカシ】ウバメカシ、アカガシ、ツクバネガシ、ウラジロガシ、シラカシ、アラカシ、ハナガガシ、イチイガシ、オキナワウラジロガシ
【広義のカシ】シイ属:スダジイ、ツブラジイ マテバシイ属:マテバシイ、シリブカガシ
またクスノキ科の一部にも葉の様子等が似ていることからカシと呼ばれるものがあります。(イヌガシ、アオガシ)
ヨーロッパのオークとは
日本では落葉樹の種群はナラ、常緑樹の種群はカシと呼ばれますが、オークはその両方を包含するものです。
ヨーロッパのオークの多くは日本でナラと呼ばれる落葉樹であり、常緑のカシは南ヨーロッパ以外では稀です。
従って、オークは日本でいうコナラ亜属(ウバメカシ以外は落葉樹)を指しています。
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